かんばん系タスク管理ツール作ります vol.2
はじめに
タスク管理の失敗から以下の3つを満足するタスク管理ツールを作る事になりました。今回はこれをブレイクダウンして機能に落とし込んでいきます。
1. 「タスク管理」の管理をマネージャの仕事にしない仕組み
2. 目標を常に意識する状態でタスクを作る・依頼される状態にする
3. タスクの議論はタスク単位でログを残せる状態。
サービスを作る場合
抽象度大→抽象度中→抽象度小→抽象度0(仕様)
の順に仕様に落としていきます。
抽象度についてもう少し詳しく書くと↓のような感じです。
抽象度大:「課題からみた解決するための方向性の設定です」←前回
抽象度中:「課題を解決するための方向性から要件を定義」←今回
抽象度小:「要件から更にブレイクダウンしてざっくりとしたイメージを作る」
抽象度0:「詳細仕様の作成」
では要件へ落とし込みをしていきます
要件への落とし込み
1. 「タスク管理」の管理をマネージャの仕事にしない仕組み
前回、管理ツールだけど1点だけ使用する上での組織運営ルールを設定する事にしました。そこでこの機能はその組織運営ルールを円滑にすすめる事が目的の機能になります。
組織運営のルール
毎日その日にやったことを共有する夕会の実施。但し、個々のやったことを順番に共有するのではなく、「その日に動いた」タスク単位で発表する
メンバーがタスクを動かす
↓
「その日動いた」タスクだけを表示する
という機能を作ります。
「動いた」の定義は
・TODO→DOINGにしたなどステータスの変更
・タスクが作成された
・タスクに誰かがアサインされた
・タスクの進捗(タスクごとにチェックリストつける?)があった
の4つにします。
2. 目標を常に意識する状態でタスクを作る・依頼される状態にする
目標ごとにかんばんを作成する事が出来、かんばん間の表示切り替えはスムーズに出来る機能
これはイメージとして普段使っているslackがチャンネルごとにそのチャンネル名に一致した内容を会話するイメージに近いです。(チャンネルごとにかんばんがあるイメージ)
3. タスクの議論はタスク単位でログを残せる状態。
ここはそこまで考えずに
「タスクごとにコメントのやりとりが出来る機能」
でいきます。
基本機能について
基本機能は「かんばん系タスク管理ツール」なので、
・TODO→DOINGなどがドラッグ&ドロップで移動出来る
・タスクを作成・編集・削除出来る・タスクは名前と詳細を書くことが出来る
などでしょうか。基本的なサービス作りの場合、まずは重要に解決したい課題から機能を落とし込んでいくため、基本機能はざっくりでいつもまとめ、作りながら必要である基本機能を作り込んでいきます。
まとめ
今回は課題解決の方向性から、要件をしぼっていきました。
実はすでにこのタスク管理ツールは開発し、勤め先で使用しています。(このブログはその開発ログとして残すために時間を遡って書いています。)
現在、まず社内で使うと考えた場合、いわゆるクローズα版ですが、課題とその解決方法が本当に受け入れられるか?という視点でα版をリリースし社内利用しています。
α版なので課題を解決出来ている部分を体感してもらうことが最優先のため、基本的な物が抜けていたりします。
そのため、「コメントが編集出来ない・・」「UIがもっときれいにならない?」といった声ももらいます。
一方で、課題解決のための各メンバーがタスクを自分たちで更新する部分などはうまく周る事が確認でき、この課題解決の仮設は正しいという事も実感できたりしています。
このあたりのα版の話も今後書いていこうと思います。